投稿文「球場跡地利用計画に思う」
3月の広島市議会で、跡地利用計画の具体的な検討費用を認めなかった議員の常識に賛意を表したい。
今の市の計画案は、事業コンペで残った優秀2案と市民からの要望を切り張りしただけで、市民を納得させるだけの確固としたコンセプトがない。
最優秀案が出なかった事業コンペは、一度清算させるべきである。
コンペを実施する際は、跡地にどの位の規模と予算で何を作るか、市の方針を明確にする必要がある。前回のように、都市公園法の規制をかけて、採算の取れそうな事業を提案してくれというのでは、良い案も出ないし、横並びの審査が難しい。
跡地利用は平和公園を補完するものでなくてはならない。
平和公園が「祈りの場」とするならば、跡地は「賑わいの場」である。
「賑わい」といっても、夜の繁華街やショッピング街は周りにある。
跡地のゾーンには美術館・図書館・体育館等の公共建築がそろっている。
平和公園で過去を学び、跡地は未来の平和を創造する場、それは「市民の生涯学習キャンパス」である。
観光客も地元の人も、誰でも利用できる開かれたキャンパス。
広々とした芝生広場に周りの公共建築と一体となったキャンパス。
ゾーニングは今の市の計画案と似ていても、コンセプトの筋が一本通ることによりガラッと評価は変わる。
反省点
・500字以内という制約の中で、「事業コンペの清算」と「跡地利用計画の提案」の主張は無理がある。両方とも中途半端で説得力に欠けている。・そこで、二つのテーマは分けて整理する。
・市の事業コンペは、問題点を掘り下げて、次なる一手を献策する。
・跡地利用計画は、平和公園と周辺エリアの関係から、求められる機能の必然性を訴える。