ビートルズのラスト・ソング
『ＮＯＷ ＡＮＤ ＴＨＥＮ』
新聞やテレビ等でビートルズ最後の新曲についての報道に接し、当初はあまり期待もせずに待っていました。
2023年11月2日に新曲がリリースされ、公式ミュージック・ビデオがユーチューブで配信されました。
『ＮＯＷ ＡＮＤ ＴＨＥＮ』（公式ミュージック・ビデオ）
数日後にミュージック・ビデオを初見して、多くのファンと同じように涙しました。その夜は、1時間以上繰り返し視聴して過ごしました。
そのうち新曲を1時間に収めたビデオが見つかり、しばらくはバックグラウンド・ミュージックとして利用していました。
その1時間のビデオも1週間程度で消去され、その後は公式ミュージック・ビデオを最初に聴いて、続く楽曲はユーチューブに任せています。
そうすると新曲に関わる映像（多くのファンのコメントやカバー曲など）やビートルズの映像が次々と流れ、どっぷりとビートルズの世界に浸っている自分がいます。
新曲の【特徴】と感想
・1977年頃にジョンが自宅で歌ったデモテープからAIでジョンの声を抽出して、それにポール、リンゴ、ジョージの演奏を加えてビートルズの楽曲に昇華しています。
・ジョンの原曲はAメロ＋Bメロ＋サビで構成されていましたが、新曲ではBメロが削除されています。ファンの中でも賛否両論あるようですが、ポールは無い方が曲としての出来映えが良いと判断し、Bメロの代わりにメロディアスな間奏を入れています。
・公式ミュージック・ビデオは過去のビートルズの映像に今のポールとリンゴが時々加わる形でコミカルに描かれています。そして最後は映画「ハード・デイズ・ナイト」に登場した演奏の最後に4人が礼をして終えるシーンを使って、その後すぐ4人の姿を消して「ビートルズ」の名前だけが残り、それも消えるエンディングになっています。
・間奏のストリングスの抑えた音色とスライドギターの哀愁を帯びた響きが心にしみてきます。
・ビートルズの名曲の一つに「YESTERDAY」が挙げられますが、この新曲もそれに匹敵します。「NOW AND THEN」は意味的には「時々」ですが、「今、そしてあの頃」ということで、あの頃とはビートルズのメンバー全員が活躍していた頃と捉えることができます。ビートルズ最後の曲としてではなく、思い出に浸る名曲として世に残る一曲になると思います。
・見終わった後は、これでビートルズもやり残したことを成就して、天寿を全うした印象を受けました。ありがとう！ビートルズ！感謝の気持ちで一杯です。