第10章 公開討論会
- 概要 ・日時:平成23年10月16日(日)14:00〜17:15
- 準備
- シナリオ作り ・前回の公開プレゼンを終え、実行委員会メンバーの2人は息切れをしました。そこで会長と私でシナリオの骨格を作ります。
- 役割分担 ・コーディネーター役が決まれば、他の出席者の出番の割り振りです。
- 会場下見 ・本番前に会場レイアウトが図面通りに納まるか確認をします。
- 会場設営等
- マスコミの取材対応 ・出席者と控室で打合せ中にNHKの取材陣が顔を出しましたが、対応できません。
- 公開討論会
チラシ(提案者用)
・場所:旧日本銀行広島支店1階(旧客溜り)
・出席者:入賞者6名、特別審査委員4名、実行委員会1名
・聴衆者:30名前後
・アイデアコンペで提案されたコンセプトを整理し、中央公園の持つ敷地特性について議論し、あるべき姿の方向性についてまとめていくというのがシナリオの大筋です。
・コーディネーター役を誰にお願いするか?がキーポイントです。名の通った著名人にお願いするのが一般的ですが、ギャラを払うゆとりがありません。審査委員の中から選ぶことになりますが、断られたら会長自ら引き受ける腹を決めました。
・幸いにも審査委員のT氏の了解をいただきました。早速T氏を交えてシナリオの詰めに入ります。
・誰にどこを発言してもらうか固まったシナリオ案を出席者全員にメールで送付します。
・審査委員にはコンセプトについての持論を述べてもらい、入賞者の意見を聞いて、中央公園の方向性についてまとめてもらいます。
・入賞者には自分の提案作品のコンセプトを説明してもらい、中央公園の敷地特性について議論してもらいます。
・実行委員会会長は冒頭の主催者あいさつと最後のまとめを担当します。
・私は記録係に徹することにします。
・入賞者には公開プレゼン同様にパソコンとプロジェクターを使って説明してもらうべきか迷いましたが、議論に集中する方が良いと考え、映像は使用しないこととしました。
案内パネル
・本番当日の作業はマイクとスピーカーを設置し、その調子を確認します。また、録音用のICレコーダーを設置します。
・出席者には早めに集合してもらい、控室でシナリオ案のおさらいをします。
入賞者と審査委員が面と向かって顔を合わせるのは初めてなので、緊張した面持ちです。
入賞者の意見に対して他の入賞者が反論してもよいかという質問が出ましたが、収拾がつかなくなっても困るので、コーディネーターの進行に沿ってもらうことにしました。
・公開討論会がスタートし、カメラが廻っています。討論会の事務局席に座っている私に質問をしてきたので、席を外し、シナリオ資料を渡して席に戻りました。
・討論会が終わり、後片付けをして、出席者と打ち上げのため街中に出たときに、NHKの方から討論会の内容の確認の電話がありました。喧騒の中、よく聞き取れないやり取りとなりました。
・NHKの取材担当はニュースにしたいとの思いがあったのかもしれません。こちらの対応が不十分で申し訳ない気持ちですが、私の方も全体の運営に手一杯でした。
公開討論会
公開討論会
・審査委員A氏も国連機関ユニタールの広島所長を長年務められ、世界平和に期待される広島の役割を意識した前向きな提言をされました。
・審査委員I氏は途中から討論会に参加されましたが、今回のコンペの意義を高く評価されました。
・入選者の方も自分の提案作品をアピールし、丹下軸線・旧球場跡地・平和公園とのつながり・川と水・基町団地・道路分断等のこのエリアの特性について活発な議論を交換しました。
・審査委員の高い見識と入選者の広島への熱い思いが語られ、意義深い討論内容となりました。
・最後に会長の方から、全体の意見を取りまとめて、中央公園の将来の姿として一つのコンセプトに収斂させるのではなく、それぞれのコンセプトを上手く調和させる方向性が望ましく、また、社会のニーズに対応して変化しても良いのではないか?また、広島は多くの人々の支援により平和を表現できる町になったので、これからは恩返しをしていかなければならないと締めくくりました。
雑感
丁度1年前はアイデアコンペの第1次投票を終え、第1回目の審査委員会の準備をしていた頃です。昨年も今年と同じように猛暑が続いていたように思います。
今年は暑いのに加えて、ロンドン・オリンピックが開催されており、寝不足がたたります。早くもバテ気味ですが、昨年は気が張っていたからでしょうか、割合元気だった様な気がします。
今年もアイデアコンペの第2弾を企画し、3つの公益法人の助成事業に申請しましたが、どれも不採択となりました。やむなく方向を切り替えて メルマガ「まちづくりひろしま」を発行することにしました。
アイデアコンペを実施しても、広く市民に浸透し、幅広い市民の参加が得られなければ、昨年の二の舞になってしまいます。
そうならないように広島のまちづくり関連の情報を市民と共有し、市民と共に考えていく環境を育てていきたいと思います。
次回は、最後になりますが報告書について述べる予定です。
(2012.8.1 記載)