アイデアコンペの公開プレゼンテーション

上空写真
中央公園上空写真
(市の報告書より)

5月9日に、アイデアコンペの実施について記者クラブに資料の投込みを行い、正式な公表をしました。どの程度の反響があるか、不安と期待が半々です。
提案に参加する人、投票に参加する人がどのぐらいになるのかわかりませんが、一人でも多くの市民に参加してもらえるように最大限の努力をしたいと思います。
今回は、1次審査を終え、2次審査に進んだ者による公開プレゼンテーションについて具体的な検討をしてみたいと思います。

概要

公開プレゼンテーションは市民に対して提案者が説明する場であり、提案内容の良さをアピールする場です。投票する人にとっては、提案者の説明や質疑応答等から提案内容の優劣を判断する場となります。

  • 提案者の説明及び質疑
  • 提案者の持ち時間20分のうち、10分を提案者の説明とし、後半10分は特別審査員からの質問を受けます。

  • 提案者間のディスカッション
  • 提案者の間で、特に相手の良いところを評価し合います。

  • 会場からの質問
  • 会場からの質問を受け、それに対して提案者が答えます。但し、提案者の足を引っ張るような質問は拒否します。

手順

        
  • 準備
  • ・公開プレゼン担当のチームを編成し、役割分担を明確にする。
    ・会場のレイアウトを決定する。
    ・提案説明者に全体のシナリオを周知する。

  • 会場等設営
  • ・展示コーナーを設置し、提案作品を展示する。
    ・受付、ステージのセット、パソコン操作のテスト等を実施する。

  • 司会進行
  • 司会者自己紹介
    ・開会を告げる。
    主催者代表あいさつ
    ・広島アイデアコンペ実行委員会長が主催者としてのあいさつをする。
    進行の進め方
    ・特別審査員を紹介する。
    ・提案者の説明等の留意事項、全体のスケジュール等の説明をする。
    提案者による説明及び質疑応答
    ・提案者はパソコン操作により、第1次及び第2次提案書の内容を説明する。
    ・特別審査員は提案者の説明に対して質疑応答により、疑問な点を明らかにする。
    提案者間のディスカッション
    ・提案者は他の提案に対する感想等を述べ、それに対する受け答えを行う。
    ・提案者間の問答により、各提案の特色を明瞭にする。
    会場からの質問
    ・提案者の説明を聞いた一般聴講者からの質問を受け付ける。
    ・事前に質問用紙を配っておき、記入された質問事項を司会者が読み上げて、質疑応答を行う。

ケーススタディ

公開プレゼンテーションを運営する立場で、準備すべきことを具体的にスタディします。     

        
  • 会場の選定
  • ・公開プレゼンの3ヶ月前には提案者の事前登録や投票参加者の状況がつかめるので、公開プレゼンの参加人数を予測して、会場を選定する。
    ・交通の便がよく、設備の整った、公共的な会場を選ぶ。
    ・会場が決まれば、マスコミ等に発表し、参加者の動員を図る。

  • 準備
  • ・スタッフを揃えてチームを編成する。
    マネージャー(1名)、司会進行係(1名)、受付係兼マイク係(2名)、展示係兼案内係(2名)、写真・記録係(1名)、会場設営は全員参加。
    ・必要な設備・機器等を予約する。
    スタンドマイク(2本、司会者用と挨拶・説明者用)、ワイヤレスマイク(2本)、パソコンと映写スクリーン、指示棒、椅子(5脚)、受付セット、展示セット。
    ・2次審査の事前投票結果の集計、表彰状等、質問受付用紙、投票箱等を用意する。

  • 司会進行
  • ・シナリオを用意する。
    ・説明者・特別審査員にシナリオを事前に周知しておく。

  • 提案者による説明及び質疑応答
  • ・時間管理に気を配る。
    ・司会者は特別審査員と提案者の質疑応答がスムースに行くようにうまく橋渡しをする。

  • 提案者間のディスカッション
  • ・提案者の発言の時間配分に気を配る。
    ・他の提案に批判的な発言は控えるように注意する。

  • 会場からの質問
  • ・会場から質問が出ないことも想定して、事務局の方で質問を用意しておく。
    ・質問受付用紙を受取り、質問として取り上げるか否かの判断をする担当を置く。

雑感

プレゼンテーションの良し悪しで同じ内容のものでも評価が上がったり、下がったりします。見た目や第一印象で人を評価することもよくあります。
結果として判断を間違うこともありますが、大局的には無難なところに落ち着くのではないでしょうか。悪い商品をいくら上手に説明しても騙される人は少数だろうと思います。
公開で行うことは、多くの人の目に晒され、悪いものは淘汰されていく効果があります。審査の過程をオープンにすることは、審査の結果を公開プレゼンに参加した人と共有することができます。

今回のアイデアコンペを審査する人は協賛いただいた市民の皆さんです。専門家にありがちな理屈っぽい説明はほとんど理解されないのではないでしょうか。そのような説明は内容が良くても拒否される可能性があります。
提案者は分かりやすい用語を使って説明しなければ、評価されないでしょう。提案者と市民との間を取り持つ役割として、特別審査員を置くことにしました。提案者に対して分かりにくい点等を質問することにより、市民にも理解できるように橋渡し役を果たしてもらいます。

ところで、アイデアコンペの実施状況ですが、記者クラブに報道資料を投込み、チラシも関係するところへの配布等をほぼ終え、関係者等へメールでの案内をしている最中です。
マスコミ関係からのアクセスはまだありません。提案者の登録はボツボツといったところです。投票参加者は予想通り、出足が遅い感じです。やはり郵便局まで行って、振込手続きをしなければならないのはハードルが高いと思います。ハードルを低くする方策を考える必要がありそうです。
これからが勝負どころです。

*ちょっとコーヒーブレイク : 『平和記念都市ひろしま

  (2011.5.15 記載)
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