アイデアコンペの実施計画

上空写真
中央公園上空写真
(市の報告書より)

いよいよアイデアコンペの正式な公表に向けて具体的なアクションを起こさねばならない時期がやってきました。
アイデアコンペを無事実施するには相当のパワーがなければクリアできません。これからどんな準備に取りかかり、どんな作業をしていけばよいか事前のスタディを行うことにしました。
ここでは実施計画の主要な事項について紹介し、皆さんの意見をお聞きしたいと思います。

アイデアコンペの概要

  • アイデアコンペの名称
  • 被爆100年広島市中央公園アイデアコンペ

  • 目的
  • 被爆100年(35年後)の広島市中央公園の在るべき姿を求める市民参加型のアイデアコンペを実施することにより、市民と共に広島市中央公園の在り方を問い直し、広島平和記念都市建設法に謳われている都市づくりの理念の再確認と普及を図る。

  • 全体スケジュール
  • ・応募要項発表 平成23年3月頃
    ・応募作品受付 5月〜6月
    ・第一次投票 6月
    ・第一次投票結果発表 6月
    ・公開プレゼンテーション 7月
    ・第二次投票及び結果公表 7月

作業内容

  • 準備
  • ○アイデアコンペ公募要綱の検討
    ・応募方法は事前登録制とし、提出は郵送か宅急便とする。
    ・審査方法は審査項目等を事前に公表し、市民でも客観的に、簡単に評価できるように工夫する。
    ・全体のスケジュールを確定する。
    ○公開プレゼンテーションの検討
    ・進行要領、作業分担、会場選定等を行う。
    ・日程を調整して、会場等の予約をする。
    ○後援名義の使用許可の申請
    ・当面、広島市と日本建築家協会広島地域会に集中し、順次広げていく。
    ・広島市の後援名義が無理でも、少なくともアドバイスをもらい、コンペ実施の了解を取り付ける。
    ○事務局設置
    ・専用のデスク・パソコン・電話・FAXを用意する。
    ・メール・アドレスとHPを開設する。
    ・郵便受けを設置する。
    ○チラシ作成
    ・チラシは配布先等を勘案の上、印刷枚数を決定する。
    ・大学等:10校×30枚=300枚、行政機関・公民館等:20箇所×10枚=200枚、業界・学会等関係団体:10箇所×10枚=100枚、団体等の会誌発送時に同封:3箇所×100枚=300枚、団体等の総会時に配布:4箇所×50枚=200枚、マスコミ等:100枚、ビラ撒き:500枚、その他予備:300枚、合計:2000枚
    ○協賛金受付等の準備
    ・振込み口座を開設する。
    ・投票用はがきを作成する。
    ○応募作品受付等の準備
    ・応募登録用紙を作成する。

  • 公表
  • ○記事投込み等
    ・新聞社等マスコミへの記事投込みを行う。
    ・取材があれば、積極的に対応する。
    ・インターネットを利用して、建築関係のメルマガ等のイベント紹介コーナー等に投稿する。
    ・大学・関係団体等にチラシを発送する。
    ・友人・知人を通じてメールによる情報を発信する。
    ・人の集まるところでチラシを配布する。

  • 協賛金受付
  • ○協賛金の受付
    ・協賛金の振込み連絡をメール又はファックスで受取る。
    ・協賛金の入金確認後、確認のメール又はファックス及び領収書と投票用はがき(2枚)を送付する。
    ・名前の公開が可能な場合は、HPの協賛者一覧に掲載する。

  • 応募作品受付
  • ○応募登録の受付
    ・応募登録を受付後、受付番号をメール又はファックスで返送する。
    ○応募作品の受付
    ・応募作品を受付後、HPに掲載できるように作品をPDFに変換する。

  • 1次審査
  • ○応募作品の公表及び展示
    ・応募作品をHPに公表すると共に、作品のコピーを人の集まりやすい場所に展示する。
    ○協賛者による投票
    ・個人協賛者は応募作品を審査の上、投票用はがきを事務局宛に送付する。
    ○結果発表
    ・投票結果をHPに掲載すると同時に、一次審査で残った5者に結果を報告する。

  • 2次審査
  • ○会場設営
    ・ステージのレイアウト、設備機器等の設置、受付、5作品の展示等を行う。
    ○公開プレゼンテーション
    ・司会進行と質問対応の担当を張り付ける。
    ・一次選考の5者による説明の後、聴講者からの質疑を受ける。説明者間での質疑応答も可とする。
    ○協賛者による投票
    ・質疑終了後、会場内の個人協賛者による投票を行う。
    ・会場に来れない個人協賛者は事前に投票用はがきで投票する。会場投票と事前投票のウエイト付けは半々とする。
    ・その場で集計し、結果を発表する。
    ○表彰式等
    ・結果発表後、引続き表彰式を行う。
    ・受賞者による感想等のコメントをもらう。

  • 成果のまとめ
  • ○世界建築家協会東京大会広島イベントの展示会に出展
    ・入賞作品は模型作成を依頼し、展示会に出展する。
    ○記録集作成
    ・アイデアコンペの実施経過等の全容を記録に残す。
    ・記録集は関係機関・協賛団体等に配布する。

予算計画

予算計画は収入に見合った支出にすることが大原則ですが、今回の場合、収入が全く予想できません。 とりあえず、事業費の概算支出を把握し、収入は希望的な見込みで帳尻を合わせます。不足分は自腹を切ることとします。

  • 事業費内訳
  • 事業費















  • 収入計画
  • ○個人協賛金
    ・1口1000円で、投票用はがき(2枚)と郵送の費用等200円を差し引いて1口800円となる。
    ・1000口とすると、1000口×800円=800千円となる。
    ○団体協賛金
    ・1口20.000円で35口とすると、35口×20.000円=700千円となる。
    ○収入合計は1.500千円とする。

工程表(予定)

工程表














雑感

この種の公的な空間のコンペは一般的には行政サイドが主催するのが通常です。それをあえて市民サイドが行うことには抵抗もあろうかと思います。今回は市民参加型のコンペが狙いですが、果たして協賛金を払ってまで審査に参加してもらえる奇特な市民がどれだけいるだろうか、その市民に適正な評価ができるだろうかというリスクがあります。また、コンペに当選しても実現を前提としないアイデアを募るコンペです。コンペを実施しても成功の確率はかなり低いものと思います。そういうコンペを行政サイドが主体となって行うのは馴染まないような気もします。

コンペの成功とは一体何でしょう?理想的には、応募が多数あり、協賛いただける市民が沢山集まり、市民の審査が適正に行われて優秀な作品が選ばれることでしょう。しかし、今回は初めてのコンペであり、知名度も実績も全くない組織が実施するものです。あまり高望みはせず、市民の間で活発な意見交換がなされ、広島平和記念都市建設法の精神が少しでも理解されれば、大成功です。市民の協賛をどれだけ得られるかが一つの指標となります。

アイデアコンペにした理由は制約等を極力排除し、自由な発想で提案してもらうためです。実現を前提にすると現実的な制約をクリアさせなければなりません。今から35年後の被爆100年には制約条件等も大きく変化している可能性があります。一方、広島平和記念都市建設法の精神は普遍のテーマです。広島市中央公園はその精神を具現化できる絶好のターゲットと判断しました。もし広島平和記念都市建設法の精神に沿った姿が描ければ、その目標に向かって周辺環境の条件等を整えていくことが可能ではないでしょうか。

現在4人の大学同級生が中心となって検討を進めています。成功する目途は持ち合わせていませんが、目指すべき志は高いので、やる価値は十分にあると確信しています。成功させる秘策などありません。失敗を恐れずに挑戦したいと思います。「失敗は成功の基」と言いますが、うまくいかなくても次のステップになるのではないでしょうか。
皆さんのご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

*ちょっとコーヒーブレイク : 『広島を愛する人

  (2011.2.15 記載)
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