展示概要
会場の看板
- 会場:福屋八丁堀本店8階催場
- 期間:2013年8月22日(木)〜9月3日(火)
- 入場料:一般・大学生700円(高校生以下無料)
- 展示品:4人が使った楽器や衣装、初めてレコーディングをした録音機材、来日時にジョンが着ていたハッピ、その他
- 主催:中国新聞社
- 監修:ザ・ビートルズクラブ
展示内容
4人の誕生からメンバーの出会い、ビートルズ結成からデビューへ、世界制覇から解散まで年代を追って展示されている。以下、印象に残ったものを紹介する。
会場入口
展示(中国新聞転載)
展示(読売新聞転載)
- ビートルズに関わり深い人の紹介 ビートルズを発掘し、スターに育て上げたマネージャーのブライアン・エプスタイン、レコード・プロデューサーのジョージ・マーチン、ビートルズの元メンバーであったスチュアート・サトクリフとピート・ベストの展示もある。特に、画家だったスチュアートの絵画2点を身近に見るのは初めてだ。スチュアートはビートルズがレコードデビューする前(1962年4月)に脳内出血で夭逝する。ジョンと同級だったから22歳か。アーチストとして大成していたかもしれない。
- 世界各国のデビュー・アルバム イギリスのデビュー・アルバムは「ウィズ・ザ・ビートルズ」、アメリカのデビューは「ミート・ザ・ビートルズ」、カバー写真は同じだが、タイトルが違うように世界各国でビートルズのデビュー・アルバム(LP)が発売された。アジアやアフリカのよく知らない国々のアルバムも一堂に展示されている。ビートルズが世界の隅々まで制覇していたことを物語る。
- ジョンのハッピ 1966年6月29日にビートルズが羽田に到着。前日の台風の影響で1日遅れの夜明け前の到着である。迎えるファンも少ないなか、タラップを降りてくるときに彼らは日航の揃いのハッピを着ていた。写真や映像でよく見るシーンだ。その時、ジョンが着ていたというハッピである。ジョンが着ていたという証はあるのであろうか?いったい誰がこれまで保管し、今誰が所有しているのであろう?オークションにかければ、どの位の値が付くのであろう?
- ビートルズが初めてレコーディングをした録音機材 ビートルズというより前身のクオリーメン時代に「ザットル・ビー・ザ・デイ」を自主制作した時の録音機材ではないか?説明書きをよく読んでいない。無名時代の録音だから、そんなに価値があるとも思えないが、ビートルズが使ったというだけでプレミアがつくのが可笑しい。
- ルーフトップ・コンサートの映像 出口付近にビートルズ最後のライブとなるルーフトップ・コンサートの映像が流れている。映画「レット・イット・ビー」で使用されたものだ。大学生か高校生か、バンドをやっていそうなグループが真剣に眺めていた。
ビートルズ・グッズフェア
出口を出るとビートルズの関連グッズが売られている。CD、本、Tシャツ、帽子、ビートルズのロゴやデザイン入りのおもちゃ、雑貨用品もろもろ。「Let it be」のロゴの入った帽子を手にしたが、買うのはやめにした。
雑感
その他にもギターやメンバーが着用した衣装等も展示されていたが、楽器にはあまり興味はないし、衣装等はすでにお馴染です。会場に流れるビートルズの曲を聴きながら、ビートルズ好きな人たちに囲まれて、ビートルズゆかりの品々を眺めている雰囲気に浸れたことが一番よかった。
会場に入るまでは夏バテ気味でへこたれていたのに、会場での1時間半はアッという間に過ぎていました。次の予定が入っていたので退出したが、時間があればもう一度最初に戻って、興味深いところを再度見直したでしょう。そうすればもっと中身のある紹介ができたと思います。
今、ビートルズを紹介する常設展示場は日本にありません。以前は、さいたまスーパーアリーナ内に「ジョン・レノン・ミュージアム」がありましたが、数年前に閉館となりました。場所が悪く、集客力に限界があったからです。世界から人が集まり、立地の良いところに作れば、流行ることは疑いなしです。
広島の平和公園の近くに「ビートルズ館」かジョン・レノンの「イマジン館」を誘致するという案はどうでしょうか?彼らは愛と平和をテーマにした曲をたくさん作っています。音楽は世界共通のアートであり、国境を越えて伝播します。
(2013.9.20 記載)