出演者
開演のイントロは昨年と同様に一人の女性が登場し、キーボードで「イマジン」を弾き始めました。「ジョンレノン・フォーエバー」時代の名残でしょうか。この曲に対する特段のコメントもなく、本番がスタートしました。
- MIS 広島クラシックロッカーズの主力メンバー丸子氏と石沢氏に別グループの佐藤氏が加わったユニットで、頭文字をとってMISとしている。
- 広島クラシックロッカーズ このコンサートの中心的な6人組のロックバンド。今回はビートルズの中期から後期の楽曲を取り上げ、特にアルバム「サージェントペパー・・」から選曲したミニ特集が目玉である。
- ファブリック デビュー前から初期のビートルズに的を絞って欲しいという主催者側からの注文があったという。結成して15年が経ち、150曲の演奏ができるというビートルズのコピーバンドである。
- シド、マック&ヒロ+ケント 佐藤氏を中心にした4人のユニット。ジョニーと仲間達のメンバーか?女性がボーカルを担当している。ビートルズのバラードを中心に選曲。
- その他の出演者 残ったバンドはジョニーと仲間達、モノトーンズの2グループである。ジョニーと仲間達はこれまでも何度か出演しているが、モノトーンズは初出場ではないか?
生ギター2本の演奏に3人がハモるアコースティック・ロックバンド。3人のビートルズとの出会い等のトークを挟みながら、10曲を演奏。そのうち7曲は昨年と同じだが、「ホワイト・アルバム」のミニ特集として3曲を披露。その1曲「ブラックバード」は、クロスビー・スティルス・ナッシュ・アンド・ヤング風にアレンジしたというが、元がよく分からない。
・演奏曲・・・「ラブ・ミー・ドゥ」、「ディス・ボーイ」、「アンド・アイ・ラブ・ハー」、「ユゴナ・ルーザット・ガール」、 「イエス・イット・イズ」、「アスク・ミー・ワイ」、「ブラック・バード」、「マザー・ネイチャーズ・サン」、「アイ・ウイル」、「ヒア・カム・ザ・サン」(以上10曲)
石沢氏の声が良く通る。石沢氏・丸子氏のツートップも冴え、「デイ・トリッパー」はパワフルだった。「サージェントペパー・・」のミニ特集は、イントロの効果音をバックに流して演奏し、「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」の昇天も工夫が見られたが、表現は難しい。
・演奏曲・・・「ハロー・グッドバイ」、「デイトリッパー」、「ドライブ・マイ・カー」、「サージェントペパー・ロンリーハーツ・クラブバンド」、「ウイズ・ア・リトル・ヘルプ・フロム・マイ・フレンド」、「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウイズ・ダイヤモンド」、「ゲティング・ベター」、「シーズ・リビング・ホーム」、「サージェントペパー・・・(リプライズ)」、「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」、「サムシング」、「カム・トゥギャザー」(以上13曲)
5年振りに聴いたが、自前のライブハウスで毎週土曜日に3ステージ演奏しているというだけあって、実力は抜群である。トークは少なめにガンガン曲を聞かせる。特にポール役のパフォーマンスはすばらしい。
・演奏曲・・・「ヘルプ」、「P.S.アイ・ラブ・ユー」、「シー・ラブズ・ユー」、「ティル・ゼア・ウォズ・ユー」、「アイ・ドン・ウォント・スポイル・ザ・パーティ」、「アイ・フィール・ファイン」、「スリー・クール・キャッツ」、「???デビュー前のジョージのカバー曲」、「チケット・トゥ・ライド」、「ハニー・ドント」、「???ライブ・アット・ザ・BBCの収録曲」、「オーバー・ユー」、「エブリバディ・トライング・トウ・ビ・マイ・ベイビー」、「イット・ウォン・ビロング」、「キャン・バイ・ミー・ラブ」、「ツイスト・アンド・シャウト」(以上16曲)
佐藤氏がポールの曲「ヒア・ゼア・アンド・・・」を弾き語りしたが、ポールの音域が高すぎて、うまく歌えないとこぼす。年を取ると高音が出にくくなる。
・演奏曲・・・「ノーリプライ」、「フール・オン・ザ・ヒル」、「ウィ・キャン・ウォーク・イット・アウト」、「ヒア・ゼア・アンド・エブリウエア」、「マザー・シュッド・ノウン」、以後、退席
残念だが、5時前に客席を後にした。
・演奏曲・・・???
雑感
今回は昨年よりは客の入りが良かったのではないだろうか。開演時は300人ぐらいだったが、2番手の広島クラシックロッカーズの頃は400人位は入っていたか。しかし、3番手のファブリックが終わると、また元の300人位に戻ってしまう。
二つのグループにはそれぞれ固定ファンが付いていて、好きなグループの演奏が終了すると退席しているようだ。会場が以前のゲバントホールから区民文化センターに変わり、ホールが大きくなったので、ロックを聴く環境としては良くなったように思います。ボーカルの声がよく通ります。
1グループの持ち時間は約1時間、6グループだから6時間、始まりが午後1時半だから終演は8時ごろになりそうです。全部を聴くのはしんどいので、適宜席を外して、休憩しながら聴くのがよさそうです。私は遠方なので、早めに切り上げました。今回はメインのバンドが前半に登場したので、名残惜しさはありません。
アコースティック・グループを編成してバラード等をじっくり聴かせるのも悪くはないが、個人的にはバンド形式の方が好きです。即席の寄せ集めのユニットではなく、本来のグループとしてバラード中心に演奏するならいいのですが。
エンディングがどうなのか知りませんが、出番の済んだグループが帰宅しているとすれば、最後は尻切れトンボに終わるような気がします。観客も残っている人は少ないのではないでしょうか?主催者は一考の余地がありそうです。
(2013.1.1 記載)